公的機関の転職先とは
公的機関の転職先としてまず挙げられるのが、厚生労働省です。厚生労働省には、看護師資格を持つ看護系技官が在籍しています。大臣官房や医政局、健康局、労働基準局などに配属されます。診療報酬や看護教育の見直しなど、重要な役割を担うポジションです。具体的な業務内容は配属先によって異なりますが、やりがいの大きな仕事です。看護系技官になるためには、7年以上看護師として実務経験を積む必要があり、保健師または助産師資格の取得が必須です。
また、自衛隊に所属する特別職国家公務員になるルートもあります。自衛隊には、自衛官看護師と技官看護師の2種類の業種が存在します。自衛官看護師は自衛隊の一員として活動し、他の自衛官と同様に訓練を行います。技官看護師は自衛隊病院や防衛医科大学病院に勤務する看護師です。自衛隊で働くためには、年齢制限や身体検査などの条件をクリアしなければなりません。難易度は高めですが、やりがいが大きく待遇も高水準です。
刑務所で働く看護師にキャリアチェンジするケースも少なくありません。受刑者の健康管理や病気・怪我への対応を行います。刑事施設の一般刑務所、または全国4か所に設置されている医療刑務所が勤務先になります。医療刑務所とは、身体的・精神的に疾患を抱え、治療が必要であると判断された受刑者のための施設です。病院と同じような働き方のため、夜勤があります。
運転免許センターも、候補の1つとして挙げられます。運転免許センターには、高齢ドライバーの認知機能や運動能力に問題がないかを判断するために、看護師が配置されています。運転適性相談や認知症の簡易検査などを行います。また、疾患と運転を関連付けた質問を行い、情報収集を行うこともあります。高齢ドライバーが増えていることもあり、需要は高いです。
公的機関のメリット
公的機関は民間の病院などに比べて給与水準が高いケースが多いです。通常の給与はそこまで変わりませんが、ボーナスや退職金が充実しています。生涯賃金で考えると、公的機関の方がメリットは大きいでしょう。ただし、基本給の上り幅については年功序列制度が基本となります。また、安定的に働ける点もメリットの1つでしょう。景気の影響を受けないので、民間のように倒産や人員整理の影響による離職のリスクがありません。
休日を取りやすい点も、ワークライフバランスを重視する人にとっては大きなメリットです。公的機関の場合、勤務時間の超過などがあると厳しく罰せられるので、労働基準法が守られないというリスクはありません。